うつ病から借金へ

大学卒業後に入った会社で、僕はうつ病になりました。
就職氷河期を乗り越えて、そこそこ給料のいい会社で内定が取れて、入社した時は「僕の人生はなんて明るいんだ」と疑いませんでした。

 

実家から少し離れた会社だったので、親元を離れて1人暮らし。慣れない家事は家電とコンビニ飯にまかせて、仕事に集中できるようにしていました。

 

というのも、僕は仕事で成功したかったんです。
父を見ていて、一生平社員で終わる人生なんて嫌だと思っていました。
毎日毎日、母と小銭のことで言い争っている父を見ていると、決して「尊敬できる父親」とは思えなかったし、他の家と比較しても生活が貧相だったのが悔しい思いでした。

 

だから僕は、ガンガン仕事をがんばって、世間に認められて、父なんてあっという間に追い越して、そこそこ美人の嫁さんをもらって、お金のことで言い争わない幸せな人生を築きたかったんです。

 

上司は僕のがんばりを認めてくれていました。みんなが嫌がる上司との飲み会にだって率先して参加して、上司はとても僕をかわいがってくれたんです。
仕事だって僕にたくさん回してくれて、僕の社内での評価はうなぎのぼりでした。
残業代が出なくても、必死に働き続けて。同僚に「働きすぎるなよ」と言われても『僕の高評価を嫉妬してるんだな』としか思いませんでした。人から見ると、ものすご嫌なヤツだったでしょうね。

 

 

孤独は転落の始まりでした

そして僕はひたすら働き続けて、同僚は少しずつ僕からか距離を置くようになっていきました。
『バカと付き合っても仕方ないし』と自分に言い聞かせ、上司の愚痴に付き合う時しか誰かと一緒にご飯を食べるなんてことはなくなっていきました。

 

そんなある日の休日、僕は1人でぼんやりとパチンコをしていました。一緒に遊ぶような相手なんていなかったから、パチンコが僕の遊び相手だったんです。
帰り道、偶然スレ違ったのは、同僚たちのグループでした。みんな楽しそうに笑っていて、僕には気付きもしませんでした。

 

その時、とたんに虚しさに襲われたんです。それから僕がうつになるまで、あまり時間はかかりませんでした。
朝、起きるのが辛い。気分がずっと憂鬱で、何もしたくない。体が重い。

 

そんな不調で欠勤を繰り返し、ついには会社を辞めてしまいました。
ものすごく悔しい気持ちでしたが、それでも僕の体は動かなかったんです。

 

僕が欲しかったものって何だったんだろうと、布団の中で考えていました。
そして、お金や地位じゃなくて、小競り合いをしない仲の良い夫婦に憧れていたんじゃないだろうか。そういう自分の願望に気付きました。

 

布団の中で初めて自分の本当の願望に気付いて、しくしくと泣き暮らしました。

 

人生転がり始めたら、加速していきます

うつはなかなか治らず、失業保険がなくなっても続きました。
生活保護の申請も行ったけれど断られてしまって、ついに僕はキャッシングに手を出しました。以前、働いていた時、給料前に足りなくなって少しだけ借りたことがあったので、キャッシングカードを持っていたんです。
一度借りてからは歯止めが効かなくなり、まるで自分の口座からお金を下ろす気分でお金を借り続けました。

 

もちろん返済なんてできるはずもなく、借金は積もっていきました。
催促の電話や手紙は頻繁にやってきて、僕はそれから逃げ回っていました。
「そういえば、借金には時効があるって聞いたぞ。それまで逃げ回り続けてやろう」腹の中でそう考えるようになりました。

 

そんな日々を過ごしていたら、僕のうつは母に勘付かれ、実家に強制的に連れ戻されました。

 

やけくそになって借金のことを両親に打ち明けると、2人とも怒らずに話を聞いてくれました。もっと怒られると思ったのに。あの小競り合いの時のようにもっとぐちぐち言われると思ったのに。

 

父は「うちには立て替えてあげられるだけのお金がない。とにかく今まで放置していたんだから、ひとまず弁護士と相談しよう」と言って、僕を弁護士事務所まで連れて行ってくれました。

 

借金が減り、ふたたび就職活動

弁護士は僕の債務状況を見て、「ひとまず任意整理をしてみよう」と言い、手続きを始めました。

 

帰り道、僕は父に、父を見下していたこと、実家が嫌いだったこと、いろんなことを話しました。父は何も言わずに僕の話を聞いてくれて、家に着いた時に「ごめんな」と一言だけ言いました。

 

それからはまた実家で両親の世話になって暮らし始めました。けれど、以前のように小銭でケンカするような光景を見ることはありませんでした。

 

生活が貧相なのは変わらなかったけど、それだけで僕はとても落ち着いた気分になりました。

 

任意整理をした日から、借金返済の催促もなくなりました。
それらがなくなったことを思い出した瞬間、感じたこともないような清々しい気持ちになり、「もう一度がんばろう」とハローワークに足を向けました。

 

それからの僕は、必死になって就職活動をして、再就職するまでそんなに時間はかかりませんでした。

 

本当に欲しい物がわかったのだから、今度こそがんばり方を間違えないようにしようと心に誓いました。

 

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